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SBI証券で資産運用を行う際、株式会社の株を1株でも保有すると決算後に株主総会に関する通知が送られてきます。

突然送られてくるので「行かなくちゃいけないの!?」「気軽に行っていいものなの?」と戸惑う株所有初心者さんも多いはず。

現に私も「なにこの通知!?」となったうちの1人です…

そこで本記事では、【株主総会とはどんなものなのか】【参加するには何が必要なのか】を実際に行ってみての感想を踏まえてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!

「株主総会」とは?

株主総会とは、株式会社の代表取締役(社長)をはじめとした監査役や部長などの重鎮メンバーと、一部の株を保有している株主との間で行われる総会のこと。

基本的に株主総会は1年に1度。決算の月から3カ月以内に、「定時株主総会」と書かれた通知書が株式会社から直接届くでしょう。

会場では主に前年の売り上げや利益についての報告、今後の経営方針、役員の選任についてなどの最終決議が行われます。株式会社によって総会で報告される内容は異なりますが、メインはこんなところです。

会社の進路を決定する権利は会社側だけでなく株主にもあるため、総会の話を聞いて疑問に思ったことや興味が湧いたことをその場で質問できるようになっています。

自分が持っている株の会社がどんなところなのかを詳しく知ることができるので、人生に一度は行ってみる価値があるでしょう。

|1単元以上持っていれば誰でも参加する権利はある

株主総会はSBI証券を通じて株を保有(買う)すれば、誰でも参加が可能です。決算日までは株を持っていないといけませんが、期間内に株式会社が指定する1単元以上(1株/100株/1,000株等)があれば、決算後に「定時株主総会」の招集通知書が届きます。

通知書の封筒の中に入っているものは、主に株主総会に関する株主総会招集通知書(パンフレット)と議決権行使用紙(経営方針に賛成するか否かの紙)。議決権行使用紙が当日の参加券の代わりになるため必ず持って行くようにしましょう。

大体の方は、株を持っている株式会社にすごく愛を感じていたり、意見を直接言いたかったりする場合に参加します。

最近では書面やQRコードでの賛否回答がより手軽にできるようになっているため、上記で挙げた方々や株主総会に対して興味を示す方以外は、基本的にインターネットを活用するケースが多いそう。

また、コロナ禍なこともあり、株式会社から届く通知書にも「株主総会当日のご来場は慎重に判断してください」と記載されていたりします。感染症対策は十分に行われていますが、自分とよく相談して参加するかどうかを決めてくださいね。

【事前準備】株主総会に必要なもの

株主総会に参加する当日は、以下のものを必ず用意していくようにしましょう。

  • 議決権行使用紙(経営方針に賛成するか否かの紙)
  • 株主総会招集通知書(株式会社のパンフレットのようなもの)
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード等)

議決権行使用紙と株主総会招集通知書に関しては事前に封筒で届くようになっているので、心配な方は封筒ごと持って行くといいかもしれません◎

中には郵送用の紙などが入っているケースもありますが、当日参加が確実の場合は事前に何かアクションを起こす必要はないので安心してくださいね。

株主総会招集通知書は、会場の場所や開催時間が書かれていたり、当日参加の役員などの名前が載っていたりするので前もって軽く目を通しておくのがおすすめです。

また、本人確認書類は絶対に受付で提示を求められるわけではありませんが、念のためと言って議決権行使用紙の名前と来場した人が一致しているかを確認されるケースもあるので、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。

株主総会に参加する際の服装

基本的に男性も女性も服装は自由です。必ずスーツを着用してくださいなどと指定されることはないので、好きな恰好で株主総会当日を迎えてください。

ただし、実際に参加してみて思ったのは……圧倒的にスーツが多いということです。

女性の方もおられますが、会場ではどうしても男性の比率が多くなりがち。

夏場なのでジャケットを羽織ってネクタイを締めている人は少なかったものの、スーツパンツにカッターシャツ姿は全体の7~8割といったところ。会場におられる株式会社の役員の方々も皆さんスーツ姿が当たり前なので、一度株主総会に参加したことのある方だと、雰囲気を理解したうえで自然とスーツ姿を選択するんだろうなと背景が浮かびました。

女性であれば、男性のように「スーツで行かなくては!」と気負う必要はなく、身軽な服装でOK◎

実際、株主総会に参加した人の服装を見てみると、薄緑のトップスにグレーのパンツを着用したファッション。無地の白Tシャツに控えめな柄のフレアスカートを着用したファッションなどが見受けられました。比較的オフィスカジュアル寄りなファッションで当日を迎える方が多い印象です。

協調性を気にする方は、あまり色味の強い服や柄のインパクトが強い服を選ばないように意識しておけば問題ないでしょう。

株主総会に参加してみての感想と実際の雰囲気

当日は株式会社の職員の方が数名、入口付近に立ってくださっており、会場を見つけやすくなっていました。受付開始は9時、スタート時刻は10時からでしたが、私が到着したのは9時30分ごろ。全体の半分ほどがすでに着席されていて、一番入場数が多かったのは9時45分前後でした。15分前に着席していれば問題ない印象です。

ホールにはイスが等間隔に並べられ、四方の壁には案内役の職員の方々が並んでおられます。机は設置されておらず、お茶や水は出てきませんでした。

総会に参加している株主の年齢層は30~50代の男性が多い印象。女性は全体の1割といったところです。最年少はおそらく男子大学生の方、女性だと20代前半の方でしょうか。

私が参加したところは株式会社自体が歴史ある会社なので、フランクな雰囲気はあまりなく、どちらかと言えば堅苦しいイメージがありました。

株主総会招集通知書の通りに総会は進められ、前年の売り上げや利益についての報告、今後の経営方針などの説明を代表取締役社長からスクリーンを通して受けます。その後、質疑応答の時間が設けられ、気になる点がある方は1人1回、2質問まで。挙手をして中央に設けられたマイクの場所まで移動して発言をします。株式会社に関することを細部まで答えられるようにと、代表取締役社長以外に各部署の部長や監査役も質疑応答に参加。ひと通りの応対が終わった後、一番最後に議決権の賛否を拍手で決めました。

スタートから終了までのは約1時間15分。どこの株主総会も1時間ほどかかると思っておけばよいと事前に学んでいたので、想定内に終わりました。

終了後は特に何かを記載する必要はありません。株主へのお土産が出る株式会社もあるそうですが、私が参加した株主総会では事前に株主総会招集通知書に「当日のお土産は出ません」と書かれていたので何も受け取ることなく、そのまま帰路に着きました。

⚠️あくまで私が参加した株主総会の感想です。全ての総会が上記のようなわけではないのでご了承ください。

まとめ

本記事では【株主総会とはどんなものなのか】【参加するには何が必要なのか】についてをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

株を持ちはじめてまだ半年足らずの私が参加してみた株主総会。アウェイ感があるのではないかと不安でしたが、会場では気にすることなく、女性で駆け出しフリーランスの私でも日本の株式会社のことを細部まで知ることができたので株主として有意義な時間を過ごすことができました。

今後、「初めて株主総会に参加します」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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